オトナテラコヤ in 尼崎
尼崎にあるイベントスペースamareで開催されている「オトナテラコヤ」で中国についての勉強会を開催させて頂きました。多くの方を前に緊張しましたが、参加頂いた方の多くは中国に関心があったり、実際に住んでいたりする方々だったので、話しやすかったです。中国時代の友人も来てくれました。
リアルガチな中国
日本と中国。隣り同士だけど心の距離は離れている。日本に根付いている中国の文化は多く見受けられるけど、今の中国には魅力を感じない。多くの人がそんな感じを受けているように思っていて、日本に戻ってきてから特にそういう空気を感じました。一番は日本のメディア(とくにワイドショー)の中国報道は、中国に対する印象を悪くするひどく偏った内容になっていると思ったのです。今回、中国の話をさせてもらいたいと思ったのも、そのことがきっかけです。
中国に親しみを感じない82%
実際に政府は過去30年に渡り日本人の中国に対する国民感情の統計を取っており、2016年の統計結果は、中国に対して親しみがわかない。と感じる割合は82%となり、過去最高となっています。それは近年の反日デモの影響や、訪日中国人のマナーの悪さが要因かと思いますが、なぜそうなったのか。ということを掘り下げて考えて頂くきっかけになればと思ってお話をさせて頂きました。
中国って反日感情高いの?
例えば中国人って反日感情高いんでしょ?というトピックについて。現在の中国における反日教育の強化は1989年の天安門事件がきっかけです。共産党政府が二度と天安門事件のような事件が起こらないように、国民の愛国心教育を徹底しました。愛国心教育とは中国共産党の正当性を伝えるものです。その一環として、抗日戦争が取り上げられ、日本軍の蛮行や、残虐性をドラマチックに描き、愛国心を煽るように仕向けました。中国の場合は、教育とメディアが大きく影響していると思いますが、中国の中でも共産党の指導に懐疑的な人もたくさんいますし、今はSNSで情報が拡散されるので、全ての人が同じ感覚ではないと思います。
中国の未来
僕は中国に長く住んでいて、思い入れがある国ですし、家族も中国にいるので、好き嫌いではなく、これからも付き合っていくことになると思います。現在の共産党政権が続く限り、反日教育というのは行っていくでしょうが、訪日外国人の半数が中国人となっているほど多くの人が日本にやってきてもらっている現在、少しずつでもお互いの理解が進み、個人レベルの交流が活発になれば、必ず日中関係は良い関係に向かうと思っています。
一燈照隅 万燈照国
僕の力で日本と中国の関係を改善することは出来ないと思います。だけど、僕が出会った中国の人に対して、日本の魅力を伝えることは出来るし、友達になることもできます。それを繰り返すことで、少しでも相互理解が進めば幸いと思っていますし、続けていくことで大きな成果が得られる可能性もあると信じています。これからも、中国のことを勉強して、日本の皆さんにもその内容を共有できるような機会を作っていければと考えています。amareはワーキングスペースとしても今後貸し出して頂けるようですので、興味ある方はチェックしてみてください。
amare
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