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ムラバヤシユウキオフィシャルブログ

孤高のポエトリーライマー 不可思議wonder boy 

不可思議wonder boyというアーティストをご存知ですか?

埼玉県出身のポエトリーライマーで、2009年デビューし、その後地道なライブ活動や、楽曲制作で次第に頭角を現し、2010年にはYSWS(横浜スポークンワーズスラム)グランドチャンピオントーナメント優勝したが、2011年24歳の時不慮の事故により急遽。ラッパーやポエトリーリーディングという枠に収まらない才能を持っていると感じるし、もっともっと多くの作品を聴きたいと思わせるアーティストだった。僕はラップが好きなので、ラッパーとしての不可思議wonder boyが最初好きになったが、ポエトリーリーディングも聴いてみると素晴らしい作品が多い。

「生きる」谷川俊太郎の「生きる」をラップにした作品は本人直々に公認を貰った。

等身大のポエトリーリーディング

won20160618-thumb-660xauto-559500生きるということを真剣に考え、谷川俊太郎の名作「生きる」を自分なりのアレンジをした素晴らしい作品を残した彼が、24の若さで亡くなってしまうという運命の惨さ。自然体でありながらも力強く、人生をもがいている様子をリリックにのせている曲は心に響きます。「Pellicule」「銀河鉄道の夜」「ポエトリーリーディングは鳴りやまない」「風よ吹け」「暗闇がほしい」など、名曲が多いので、一度聴いてみて欲しい。

「暗闇が欲しい」

今までの人生でたった一度でも自身を持って何かを選んだと言えるか?

否、きれいな言葉じゃ言い切れないことばかりの毎日だ

不可思議wonder boy の魅力

poetry_largeポエトリーリーディングを主戦場にしながらも、ラップを披露している不可思議wonderboyの魅力は、やはり彼の作る歌詞の世界観だろう。若者の等身大がそこにあり、もっと俺は出来る!と思うときもあれば、やっぱダメだったと落ち込む日もある。そんな感情の揺れをありのまま伝えている。自分の思いをストレートに惜しみなく出すその力強さと、歌を聴いてこれほど景色が広がるのかと思えるほどの情景描写の巧みさは他のアーティストと一線を画す存在。亡くなって大分経つが、未だに不可思議wonderboyの曲は聴きたくなるし、ふとした瞬間に彼の言葉が浮かんできて、時に応援を、時に叱責を、時に寄り添ってくれる感覚がある。

「Living Behavior 不可思議wonder boy 人生の記録」

20150218122933不可思議wonderboyの亡くなった後に、彼の生前の活動や、映像をまとめた作品が映画化された。普段の彼の無邪気な様子や、LIVE映像、彼と関わった人達へのインタビューなど、内容は盛りだくさん。谷川俊太郎も出てくる。多くの人に愛され、その早すぎる急遽を惜しまれている証を感じることが出来る。彼はいなくなったが、楽曲は残る。DVDにもなっているので、曲を聴いて興味もってくれた人は映像も見て欲しい。オフショット満載で自然と笑みがこぼれますよ。

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