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中国人と国際結婚した日本人の現実 ⑦定年後の出会い

中国人と国際結婚した日本人の現実 ⑦定年後の出会い

国際結婚なんて全く頭になかった

Kさんが中国へ初めて訪れたのは自身が60歳になった時のこと。勤めていた会社を定年退職した後、今後の人生をどう生きるか考えたとき、もう一度何か挑戦したいという思いが沸き上がり、今まで中国とのかかわりは全くなかったが、一念発起して日本語教師の職を求めて中国へ渡ってきた。

中国で人生リセットできた

日本では結婚、離婚を経験し、残す家族も、帰るべき故郷もないと決めて中国へやってきた。赴任したのは遼寧省大連市の日本語学校。日本語学校には日本語講師の学習をした人が募集要項になっている場合もあるが、教員免許等と違い、日本語教師に対しては今のところ正式な教員免許状等は交付されていないため、教師の採用に当たっては、その人物が現況では日本語教師養成教育機関での履修課程を420時間以上履修し、日本語教育能力検定試験に合格していれば、日本語学校に採用される可能性が高いとみられるが、各々の学校によって採用条件は異なり、日本語教育能力検定試験合否よりも、実習、実践、教授法に重きをおく日本語学校もある。

日本語学校の生徒は熱心

そして、そこの学校の唯一の日本人講師として、朝から晩まで授業を受け持ち、自分の孫にあたるくらいの年齢の生徒たちと共に過ごす毎日。Kさん自身教師の経験はなかったが、日本人として過ごしてきた60年の経験を話したり、日本の習慣を伝えるだけで、生徒たちは興味津々に話を聞いてくれる。それは今までにないやりがいを感じる仕事だった。中国人の生徒はみな熱心で、Kさんも仕事に没頭できる環境だったので、生活自体は問題がなかった。

先生と生徒いう禁断の関係

そんな中、生徒の一人であったのが今の奥さんである。普段から生徒たちと一緒に夕食を食べに行ったり、休みの日に遊びに行ったりというのは頻繁に行っていたので、その中に奥さんもよく参加していた。年齢が離れすぎているし、Kさん自体、再婚しようという思いは全くもっていなかったので、奥さんと結婚することになるとは夢にも思わなかったが、お互いの行き来を繰り返すたびに、もう一度結婚してみてもいいかなという気持ちに変わっていった。但し生徒と先生という関係での恋愛関係をおおっぴらにすることはできないので、付き合っていることは2人の秘密とし、奥さんが卒業するまでその事実は隠し続けた。卒業後、奥さんは一般企業へ就職することになるが、その1年後に2人は、はれて結婚をした。

年の差問題を情熱で両親を説得

結婚にあたり最大の障害となったのは奥さんのご両親の説得である。Kさんよりも年下の御両親に初めて会ったときは、両親も驚いていたという。年齢差のあるKさんに対して、ご両親は「付き合いをすぐにやめろ。」と猛反発に合った。正直なところ、Kさん自身も奥さんと国際結婚することが、奥さんにとって幸せになれない選択なのではという思いも心のどこかにあり、ある時にはそういう事も打ちあけたりしたが、奥さんの方がKさんに対して真剣な思いをもっており、両親の説得や、年齢は関係ないということを何度も繰り返し伝えてくれた。やがて意思のかたい奥さんの気持ちに両親も結婚を承諾してくれたという。

将来は日本で暮らしたいと思うように

現在もKさんは大連の地で日本語講師を続けながら、多くの若い学生とともに生き生きと充実した毎日を送っており、この地で多くの中国の若者に日本語を伝えていくことが生きがいと感じている。中国人の奥さんとの国際結婚は今のところ順調であるが、現実問題として高齢者には中国のビザが出にくかったり、日本人として、最後は日本へ帰りたいという思いも少し湧いてきたので、今後のことを奥さんと相談しているそうだ。

Q&A

Q. 年齢差のある国際結婚ですが、中国では受け入れられるのでしょうか?

A. 一般的にはここまで年齢差のある結婚は少ないでしょうね。まぁ私自身本当に結婚するとは思っていなかったくらいですから(笑)

 

Q. 生徒さんとお付き合いすることについては大丈夫なんですか?

A. いや、だめでしょう(笑)だからこっそりと付き合っていたんですよ。いまは妻の昔の同級生からも祝福してもらっていますよ。

 

Q. お子さんのご予定はありますか?

A. それは難しいでしょうね(笑)結婚のときにその話もしており、子供は作らないということで夫婦の間では合意しています。

 

Q. 中国人と結婚しようとしている人へのアドバイスなどあれば。

A. 中国人との国際結婚には夢がありますよ(笑)特に相手が若い場合は、自分も頑張ろうって思えますので、迷っている方は是非現地へ足を運んでみてください。

 

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