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中国で遂にVPNが禁止へ向けてネット規制強化へ

中国で遂にVPNが禁止へ向けてネット規制強化へ

中国のニュースを日本でも日々チェックしているバヤシ(@muraba1)です。

またまた在中日本人にはショッキングなニュースが入ってきましたね。本当最近中国の海外規制ニュースばっかり入ってきます。

中国国内でのVPNの規制強化!許可制に(1月22日発表)

最近中国の外国人及び外部情報規制に拍車がかかっているのをひしひしと感じます。ここ3年程中国への投資が減少し、東南アジアへのシフトが進んでいる日本ですが、今回のVPN規制(最悪禁止)の流れでますます中国離れが加速するのではないかと心配しています。

その他にも、2017年は外国人のABCランク付け等も始まるので、どうなることやら。。。

中国のVPN規制の状況と、今後の見通しについてまとめました。

外国人のABCランク付けが始まる

中国のネット情報はインターネットポリスによって監視されている

中国には基本的に情報が全て監視されていると考えていいです。

私も中国に住んでいたときに痛感したのですが、中国にとって、国民の民意をコントロールしたり、政府の情報を流布する為に情報は政府の管理下に置かれて、統制されています。

中国側に悪いと感じられるニュースは放映できませんし、ネットでも発信が出来ないです。その規制の厳しさは徹底しており、SNSが抜け道として規制から逃れることもありますが、自由に意見が出来るという事はありません。

中国では情報を全て共産党によって管理されており、今現在も自由にインターネットを利用することが出来ません。中国で情報規制を行うインターネットポリスと呼ばれる人たちは中国に30,000人以上いると言われており、個人ブログや、掲示板等での発信情報にも目を光らせており、政府や政治家に不都合な批判が現れると、通常は数分で削除されたり、サイトが閲覧不可にされます。

中国でネットのNGワード

NGワードというのがあって、私も経験済ですが、そのワードを入れると個人ブログでも直ぐに閲覧禁止になってしまいます。

中国政府への批判的な記事はもちろん「天安門事件」などのキーワードでNGとされている単語もあります。ですので、中国で天安門という検索ワードでは表示されないことが多いですし、その他の中国政府にとってマイナスとなりえるようなキーワードは全て規制されています。抜け道としては隠語等を使用することもあります。

中国のVPNは今までもたびたびブロックされている

今までも中国では特定サイトへの閲覧が不可となっていました。特にフェイスブック、ツイッタ―、インスタグラム、LINE等のSNSは全てブロックされており、youtubeやグーグルも全てダメです。

唯一SNSで利用できるのがmixiでしたが、mixi自体が既にSNSのツールとして日本人の中で利用者が激減しており、中国に住む日本人が困る問題の一つとしてインターネットの接続問題がありました。

そこで、多くの日本人は、VPNと呼ばれる、仮想通信トンネルを使ってインターネットを閲覧できるようにしています。VPNを利用すると、中国の規制から逃れることが出来るので、一応自由にインターネットへアクセスすることが出来ます。

自由にといっても、中国政府から認められているわけではありませんので、実際には不定期に閲覧不可になったりしていました。中国の場合は共産党大会等、政治的な行事の際には規制が厳しくなることが常なので、中国にいるときはいつも、中国政府の動向を見ながら情報規制がどうなるか注意していましたね。

今までも度々ブロックされてきた中国のVPNですが、今回は政府主導での厳しい規制が通達されましたので、中国でVPNを利用している人には大きな影響が出ると思われます。

今回の中国のVPN規制強化の通達内容

今回中国政府の発表は、このVPNを規制強化していくというものです。

あくまで規制強化ですからね。禁止いう言葉は出てきていません

 

発表された内容の文章(VPN規制の部分)VPN含む海外の通信アクセス手段を制限していき、ユーザー管理を強化し、不明確な使用用途や専用ライン以外での海外の通信アクセスを出来ないように規制強化を進めていく。

といった政府からの明確な規制強化通達ですね。

今までは通達無しで、いきなりランダムにVPNの利用もブロックされたりしましたが、今回は事前通達です。これが何を意味するのでしょうか。

発表の際に期限も書かれており、2018年3月31日までの期限付きだとしています。これにより狙われているのは現在VPNサービスを提供している会社が、サービス停止にさせられたり、禁止になるということが考えられます。中国ではVPNサービスの会社はたくさんありますが、決して合法的に許可をとって営業しているわけではなく、今回のように規制が強化されると、たちまちサービス中断という事になります。

今回の中国VPN規制は期間限定?

今回の通知は、ネット情報の安全管理強化を名目に、来年3月末まで不正取り締まりを行うと定めています。つまり期間を指定しての規制強化です。

なぜこの時期かというと、習近平政権の2期目の人事を決める中国共産党大会が控えており、5年に1度の中国共産党大会を今秋にあるので、言論統制を強めていると思われます。

このように中国は政治的な要因で情報規制が強化されるというのはよくあることです。但し、VPNについては今まで明記されて強化対象になったことはなかったので、今回のVPN規制強化通達は、かなり本気度の高い規制になると思っていいでしょう。

分かりやすく言うと、中国に住んでいる日本人で、VPNを利用している人は、サービスの会社によっては利用不可能になりえるということです。

ではどのVPNサービス会社が規制対象になり、規制後も利用する方法はどのようなものがあるのでしょうか。


今後中国でのVPNの利用規制はどうなるのか

今回VPNの規制強化の通達があり、おそらく中国にいるVPNを利用している日本人の人にも影響が出てくると思います。

但しどこの会社が安全で、どこの会社が止められるというのは分からないです。過去の中国の情報規制を見ると、一番大きいところが見せしめで止められるということもありえますし、裏取引があったりするかもしれませんので、こればっかりは不明です。

ポイントは、今たくさん存在するVPN提供企業の管理強化が行われることは間違いないでしょう。その中で、全てのVPN企業のサービスを止めるというよりは、使える企業を限定していく。という流れになると思います。そして、その今後もVPNが利用可能な企業というのは、中国政府とのコネクションであったり、政府として都合の良い企業が選ばれると思われます。

 

まとめ

今回の中国国内のVPN規制強化によって、在中日本人の人にも影響がでることが予想されます。VPNが利用出来ないと、多くの海外情報が遮断されることになるので、大問題ですよね。

最近の海外への中国の対応を見ていると、規制強化が厳しくなっており、VPNが全面禁止となる可能性がゼロでは無いと思います。ただでさえVPNの利用にお金を払っているので、全面禁止となると、他のVPN提供企業へ移るしか対策は無さそうです。また移った先がその後もずっと使用できるかという保証はありません。

日本にいる家族や友人とSNSでやり取りをしているという人であれば、中国版のSNS(wechat等)を日本にいる人に使ってもらうと一応SNSでのやり取りは出来るので、緊急用として使えるようにしておいた方が良いかもしれませんね。

中国国内のVPN規制の情報は今後も注意してチェックしていきたいと思います。情報が入り次第更新をしていきます。

 

在中日本人の方は就労ビザの発給条件も大きく変わりますので、注意が必要ですよ

 

 

 

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