起業を目的としても、起業までの期間は失業保険が適用されます。

私自身失業期間中は、失業保険を受給していましたし、今までは起業の為の期間であれば失業保険適用条件に当てはまらないこともあるようですが、今は起業準備中という理由で失業手当は得ることができます。

会社員が嫌で退職した人や、自分で起業すると決めて退職した人も、一度失業手当の給付制度をよく理解して、自分の行動を決めた方が良いと思います。

制度を賢く利用していくことも、自身で仕事をする人でも大切なことだと思いますよ。

注意点は起業の準備だけしないこと

起業をする人でも、ハローワークで失業認定をしてもらうと、失業手当の給付対象になります。但しその場合、あくまで起業の可能性も、就職の可能性もあるという両方の可能性があるという状態にしておかなければいけません。

実際私も起業をするつもりでしたが、心のどこかに良い会社があれば、また勤めてみたいという思いも少しはありました。

起業か就職か迷っている人は失業給付の対象となりますので、起業するつもりだからといって失業手当給付の対象から辞退するよりも、一応手続きはしておいた方が良いと思いますよ。

実際起業しようと思って、挫折したとき、手続きをしていなければ、失業手当の給付も得られず、起業もできないという2重苦になってしまいます。

ハローワークの人にもはっきり伝えてOK

失業保険は新しい勤め先を探しているが、決まらない人だけがもらえるものと思っている人がいるようですが、違います。

起業準備中や、どうしようか迷っている人、時間をかけて自分の方向を考えたい人にも適用されます。

私もハローワークで認定を貰うときにはっきりと、起業する準備も進めていると伝えていますが、問題無く給付されました。

その時に言われたのが、

「起業準備中でありながらも、一方で就職の意思が少しでもあるのであれば、それは失業手当の適用範囲になる。」

とのことでした。

その後も色々と教えてもらいましたが、簡単に言うと

「俺は100％起業しか考えてない。たとえ何があっても起業する。だけど失業手当はくれ」

というのはダメで

「起業をしたいです。でも迷っている気持ちや不安もあるので、再就職という道も0ではありません」

というのはOKということです。

起業を目指している人でも、自分のやりたいことや待遇などの条件が全て叶うのであれば、就職でも別に構わないと思うんです。どうしても、会社に入ると自分のやりたいことが出来ないと思いますが、そうじゃない会社もあるかもしれないし、起業することが目的になっているというのも本末転倒な話だと思います。

失業手当給付期間中は求職活動を行う必要があります

起業を目指していても、失業手当の申請は出来ますが、期間中に求職活動を全く行わなければ、失業手当が受給されません。

自己都合の失業の場合は最初の3ヵ月の間に3回以上、その後は毎月2回以上の求職活動が必要となります。

求職活動には様々なものがあり、ハローワーク経由で求人に応募することだけでなく、スキルアップのセミナーや、ハローワークへの相談なども求職活動に数えられます。

起業を考えている人は、求職活動をすることに抵抗があるかもしれませんが、私は自己分析セミナーや、相談員の人と話をすることで、より起業をしたいと思うようになりましたので、自分の考えを固めるという意味でも良い機会だと思います。

悩んだり迷ったらハローワークへ

私も失業して初めてハローワークがどこにあるか知りましたが、利用してみると、新たな発見も多かったです。

特に失業保険の給付についての条件や、ハローワークが主催しているセミナーの情報等、調べてみると結構有意義なものもありましたよ。

起業を考えている人も、話を聞くだけでも聞いた方が良いと思います。そのためには会社から退職証明等の書類が必要なので、ちゃんと説明して準備してもらいましょう。

まとめ

起業を目指している人でも、失業手当について正しい知識を仕入れておくべきです。一番詳しいのは、住んでいる町のハローワークになりますので、とりあえず相談だけでも行った方が良いと思います。

• 起業を考えていても失業手当は給付対象になる
• 100％起業しかないという考えは誤り
• 給付対象期間中は就職活動を行う必要がある
• 詳しいことは近くのハローワークへ相談
• 会社には退職証明等の資料を貰う

起業を考えている人程、一度冷静になってハローワークに行くべきだと思います。